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柳は緑、花は紅

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痛快!寂聴仏教塾
発売元: 集英社インターナショナル
発売日: 2000/04

この本を手に取ったきっかけ

アメリカ人の書いたスピリチュアルな本なんかを読むと、キリスト教ではこう教えられているが・・・・という話の流れをよくみかける。聖書の引用も多い。思想的基盤の違いを感じる。でも、私は自分の思想的基盤であるはずの仏教を知らない。もちろん、葬式や法事でお経ぐらいは聴いたことあるけど、足が痺れるから嫌、って思っていただけだった。お経ってキリスト教でいえば聖書にあたるのに、それすら知らないんだから、形式上「仏教徒」にさせられているだけで、中身は無宗教そのものなのよね。

だから、私は仏教のことを知りたくなった。

伝言ゲーム

この本を読んでまず思ったのは「宗教は伝言ゲームだ!」ってこと。小学校の頃やりませんでした?何人かのグループに分かれて一列に並び、同じ文章を前の人から後ろの人へ口伝えしていくもの。これが、最後の人のところにたどりつくころには、なぜか全然違う文章になってしまう!

宗教も同じだなぁ、って思った。釈迦が生まれたのは今から2500年以上前のこと。紙なんてない時代。その人が言ったことが、今まで何の誤謬もなく伝わってるなんてあり得ないのよね。キリストだって同じ。

寂聴さんは、非現実的な逸話などについては後世の作り事、と切り捨てた上で、仏陀が本当に伝えたかったことはこうだと私は思う、という風に主観的に語ってくださって、気持ちがよかった。

生きるための教え

葬式や法事だけが仏教でないどころか、釈迦自身は、葬式なんてどうでもいい、という考えだったと知ってびっくりした。私は、葬式やお墓を売って(つまり人の死を利用して)お金儲けしている今の「仏教」しか知らなかったから、なんだか宗教的なものすべてが胡散臭く思えてしまっていた。でも、仏教って、もともとは、今をいかに生きるか、という、生き方のコツを教えるものだったのね。現代でいえば「カウンセリング」とか「セミナー」とか「勉強会」みたいなものだったんだ、って思ったら一気に、身近な存在に思えるようになった。

・この世は因果(原因と結果)によってなりたつ
・この世は苦しみに満ちている。苦しみの原因は煩悩や執着である。原因をなくせば結果もなくなる。正しい行いをせよ。
・自分の置かれている現実を、ありのままに見なさい
・自分のために愛するのではなく、あげっぱなしの無償の愛を与えなさい
などなど・・・。仏教って、難しい四文字熟語ばかりだと思ってたけど、寂聴さんが平易な言葉に直してくださったのを読んで、ごくごく真っ当なアドバイスばかりだと思った。

釈迦の遺言

とても感動したのが、釈迦の遺言の話、「自灯明(じとうみょう)」
お前たちは自分たちを明かりとしなさい。
人をよりどころにするな。
仏法をよりどころにして、他を頼るな。

痛快!寂聴仏教塾 p49
宗教の開祖でありながら、自分の中の光を信じてそれを中心に生きていきなさい、が遺言とは、とても励まされる。

信は任すなり

寂聴さんの「信は任すなり(信仰とは、すべてを任せるということ)」という言葉も気に入った。「任せる」っていう概念は、私にとっての最近のヒット。I let go and surrender myself to the unknown. (←昨日、Leon Nacsonさんが言ってたのを聞きかじっただけなんだけど、なぜか私の心を捉えた。この言葉を唱えることで、自分が為すことの「結果」に執着することがなくなる、って言っていた)と同じニュアンス!

天使

これは私が勝手に思ったんだけど、観音様の信仰って天使信仰にそっくり!

・如来(仏の中でも最も格が高い)と衆生の間に位置する仏
・人間が困っているときに助けてくれる
・信じて、その名を唱えれば、たちまち現われてあらゆる災難から逃れることができる
・どんな姿にでもなることができる
・観音様にもいろいろな種類がある

と、読めば読むほど、天使との共通点ばかり。違うところは羽の有無?でも、ドリーンさんは、天使に羽がついている理由は、最初に天使を絵に描いた人が、天使の後光を羽と勘違いして描いてしまったので、天使は人間に分かりやすいように、羽をもった姿で現われるようになった、って言っていた。

そう、だから、仏教に詳しい人が聞いたら怒っちゃうかもしれないけど、私の中では、観音様=天使になった。

名前なんて関係ない。何か、目に見えない光の存在がいるってことを信じて、祈れば、それが叶うっていう信仰、それはどこの国だろうと、どんな宗教だろうと、共通する部分なんだと思う。

般若心経

般若心経の教えも、心惹かれるものがあった・・・ってまだ全然理解できてないのですが。この世の現象はすべて心が生み出した幻のようなもの。感覚が生み出す様々な認識に「とらわれない」自由な心をもって、物事を正しく見ることができれば、恐れるものは何もない。。。。。。仏教の教えにすらこだわるな、って言ってるのにはびっくり!何度かCDに従って唱えてみた。新鮮な体験♪

まとめ

この本を読んで、自分の国の宗教である仏教を身近に感じることができた。それと同時に、日本人だからといって仏教の教えにこだわる必要もないな、と思った。自分に一番合った方法を選択していけばいいのね。そういう自由がある時代に生まれたことがとても幸せだと思う。
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