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柳は緑、花は紅

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ライフ・レッスン
発売元: 角川書店
価格: ¥ 1,470
発売日: 2001/11

読んで良かった。知識としても貴重だったけど、なにより感動した。

この本のテーマは、死に瀕した人々から生き方のレッスンを学ぶこと。著者たちは終末期医療のスペシャリストで、死を迎える人々の生の声が、14のレッスンにまとめらている。

この本を読んではっきり分かったのは、「いなくなりたい(生きたくない)」とか言っておきながら、やっぱり「死にたくない」ってことだった!私は「死」なんか怖くないと思っていたけど、それはリアルな「死」を想定してなかったからだ。

そういえば、私が映画が苦手な理由は、銃をいきなり突き付けられたり、血が飛び出したり、おどかす音が鳴るから。それは全部、死への恐怖じゃん!!死が怖いあまりに、死のことをできるだけ考えないようにした、単に自分を騙していただけ。冷静に自分を観察してみたら、「死にたくない、生きたい、生きたい」ともがいてるってことに気づいた。言ってることと本心が矛盾していて滑稽。

やりたいことが何かは、いまだに分からないけど、今動けないのはとにかく「恐れ」のせいだ。生きることへの恐れと、死ぬことへの恐れの両方に挟まれて身動きがとれなくなってるのかも?

でも実際、臨死体験をした人の経験によると、「死は怖くない」らしい。じゃあ、私が恐れているものの実体は何?自分がつくりだした幻影に怯えている?

(死の床にある人は)すぐ目のまえに死がせまっているのだ。その緊迫した意識のなかで、人はどんな行動をとるのか?死の床にある人は敢然としてリスクをおかす。恐れるものも失うものもないからだ。恐れるものも失うものもないことに気づいた瀕死の患者がしばしば周囲の人に、自分は信じられないほど幸福だということがある。人生に不幸をもたらすのは、わたしたちが恐れているもろもろの対象ではなく、恐れという感情そのものなのだ。
ライフ・レッスン 第八章 恐れのレッスンより

そしてここでも、「恐れ」を押し流す力は、最終的には「愛」の力だと説かれている。愛!愛!どの本を読んでも、「恐れ」ではなく、「愛」の行動を選択せよ、とそればかり。私には実感として未知の領域・・・だからこそ怖いのか。

恐れから自由になるには、もっとも恐れていることを行うしかない、、、、どうもそれが真理らしい。対人恐怖を克服するには、安全な場所から出なくちゃ、という気持ちがさらに強くなった。

じゃあ、外へ出て何をするか。何をしたいのか。それが、心の中から出てこない。・・・(何もしたくない)。もし恐れがまったくなかったとすれば自分は何をするだろう?と問いかけても、(何もしたくない)・・・・・・・。これについて、もっともっと、自分の殻を破っていく必要を感じている。たぶん、私、ごくごく小さい頃に、「何かしたいと思っても、自分の思い通りにはならないから無駄なんだ」って、強く思う出来事があったんじゃないかな?その時点から、仮面の上塗りを繰り返してごまかしてきたものを、一枚一枚はがして、本当の自己に辿りつきたい。あ!それが今やるべきことか!なんだか頭が整理されてきた。

最後に、この本の中で一番印象的だった部分を引用して感想終わり。

長年、死の床にある人たちのカウンセリングをしてきたが、「週五日ではなく週六日はたらけばよかった」とか「一日八時間ではなく九時間労働をしていれば幸福な人生が送れたのに」などという人はひとりもいない。誇りをもって仕事の成果を語る人はいるが、そんな人でも人生の最期には、仕事の成果以上のものがあったのだということに気づく。仕事の成果に匹敵するほど充実した私生活がなければ虚しい人生になるということを発見するのである。懸命に労働をしただけでは、ほんとうに生きたことにはならない。
ライフ・レッスン 第十章 遊びのレッスンより

遊びってそんなに重要なの!?私は正反対のことを教わって、それにあまりに素直に従いすぎてきた。小さい頃からテレビも漫画も見ないっていうと「偉いねえ、うちの子はテレビや漫画ばっかりで」って。私は、遊び方を知らなかっただけなのに!というか遊ぶことへの罪悪感で固まっていただけだったのに!
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(鍵つきなので、内容については差し控えますが)
あなたのコメントを読んで、嬉しくて涙が出そうでした。勇気を出して書いてくださって、本当に本当にありがとうございます。私こそ、あなたのコメントから元気をいただきました。またどこかでお逢いできるのを楽しみにしています。
(コメントのやりとりだけでも十分「出逢い」だと思うのです)

2006.11.15 13:43 URL | necox #B4pvQVOw [ 編集 ]















   

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